不動産投資で注意すべき落とし穴やリスクを回避するためのポイント
投資には様々な方法がありますが、人気が高い投資方法の一つが不動産投資です。テレビやネットなどで「不動産投資が儲かる」と聞き、興味を持っている方もいるのではないでしょうか。
ただ、投資である以上リスクもあります。100％儲かるとは言い切れないため、考えられるリスクや備えられる対策について理解を深めておくことが重要です。
そこで「これから不動産投資に取り組みたい」「不動産投資を始める前にリスク対策を考えたい」という方のために、不動産投資でよくある落とし穴について解説します。リスクの中にはある程度備えられるものもあるため、どのようにして対策をとれば良いのかについても参考にしてください。
不動産投資の落とし穴５選
不動産との落とし穴として代表的なものには何があるのかご紹介しましょう。なお、各落とし穴の回避方法は次の見出しで解説します。
空室になり予定していた収入を得られない
不動産投資の中でも特に大きな落とし穴といえるのが空室リスクです。空室になってしまえば、予定していた賃料を得ることはできません。家賃収入からローンの返済を行っていた方の場合、返済が滞ってしまう可能性もあります。
金利上昇により返済額が増える
不動産を購入した後に金利が急上昇し、月々のローン返済額が増えてしまうことがあります。このタイミングで空室が出てしまったり、入居者が見つからず家賃を下げなければならないような事態になったりすると非常に苦しいです。
家賃保証トラブルによる失敗
家賃保証はサブリースとも呼ばれ、サブリース会社がオーナーから物件を借り上げて入居者に又貸しすることをいいます。仮に空室が出てもあらかじめ定められている家賃が支払われるので安心です。
しかし仮にサブリース会社が倒産した場合は、オーナーに保証賃料が支払われない可能性があります。過去にも大手サブリース会社が倒産し、オーナーが大きな被害を受けた例もあります。
不動産価値が下落し売却益が得られない
不動産を購入する際に「将来的に値上がりする」と持ちかけられて購入したものの、価値が下落しほとんど売却益が得られないような落とし穴もあります。中には将来的に値上がりの可能性が少ないような不動産物件を、こういったセールストークにだまされて購入してしまうようなケースもあるのです。
周辺環境が変化し建物の価値が下がった
近くにある大学の学生向けに部屋を貸し出していたものの、大学が移転して学生が出て行ってしまった、周辺に家賃が安くて新しい建物が増えたなど、将来的な環境の変化も考えられます。すると、空室が続いたり、家賃を下げなければ入居者が見つからなくなったりするケースも多いです。
不動産の落とし穴にはまらないためには
不動産投資の落とし穴を回避するためにはどうすれば良いのでしょうか。実際に不動産を購入する前に考えておきたい対策を解説します。
信頼できる不動産会社に相談する
できる限り信頼できる不動産会社に相談して購入する不動産を検討しましょう。不動産会社の中には自社の利益ばかりを優先しているようなところがありますが、相談先を間違えてしまうとリスクの高い物件を勧められてしまう可能性があります。
不動産会社のこれまでの実績や口コミ評価、対応力など、様々なポイントで信頼できるか見極めが必要です。
備えられる対策をとっておく
落とし穴の中にはある程度対策がとれるものがあります。例えば、空室リスクを減らすためには都心周辺で長く安定して居住者が見つかりそうな不動産を選ぶ、アクセスが良い駅周辺の物件を購入するなどの方法があります。他にも急な空室に備え資金を貯蓄しておくのも効果的です。
更に、金利上昇に備えるためには固定金利で契約する、繰上げ返済でできるだけ元本を減らしておくなどの方法があるので、実践できることだけでも取り組んでおきましょう。
調べられる情報は調べつくしておく
将来的に価値が下がることがわかっている物件をセールストークに乗せられて購入してしまう方がいます。こういったトラブルを防ぐためには、不動産会社の言い分をすべて信じるのではなく、自身でも十分調査することが重要です。
環境の変化についても、将来的にどのような変化が予想できるのか調べ上げてから物件の購入を検討しましょう。
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落とし穴の可能性を知り、備えておくことが大切
不動産投資でよくある落とし穴と、対策について解説しました。不動産投資は儲かるというイメージばかりがあるとリスクや落とし穴への対策が不十分なまま取り組んでしまうことがあります。万が一のことを考え、十分に備えておきましょう。
