新築の土地の探し方のポイントや注意点
注文住宅で新築の家を建てたいと考えた時に多くの方が頭を悩ませるのが、土地の探し方についてです。
「絶対に失敗したくないから慎重に選びたい」「土地探しの基本がよくわからない」という方もいるのではないでしょうか。
実際に住んでみて不具合を感じだからといって簡単に他の土地に移動できるものではないので、事前によく検討しなければなりません。そこで、新築物件を建てる際、土地の探し方について十分理解した上で進めていきたいと考えている方のために、土地探しの基本や注意すべきこと、おさえておきたいポイントについてご紹介します。理想的な家を建てるために役立ててみてください。
土地の正しい探し方
何となく周辺の雰囲気が良さそう、いろいろなお店があって生活に便利そうといった曖昧な理由で決めてしまうと失敗しやすくなります。土地の正しい探し方として以下のことを確認しておきましょう。
予算について事前に検討しておく
土地を購入するためにいくらかけられるのかよく検討しておきましょう。家を建てる際には土地を購入する費用のほか、家を購入する際にかかる費用、その他様々な手続きをするためにかかる費用があるので、全体的な予算をどのように振り分けるのか考えておかなければなりません。
地域全体の土地価格についてはインターネットである程度調べることができるので、それを目安に検討してみてください。
エリアから決めると失敗しにくい
基本的に不動産会社に土地探しを依頼することになるのですが、まずはどのエリアに住みたいと考えているのかはっきり決めておくことが重要です。特にこだわりがなく、決め手に悩んでいるのであれば、注文住宅の建築を依頼しようと考えているハウスメーカー、または工務店に相談してみるのも良いでしょう。
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事前に土地に関する理解を深めておく
土地には法律的な制限などがあるため、これらについてもしっかりと理解を深めてから土地を探した方が良いです。
特に正しく把握しておきたいのが、建ぺい率についてです。建ぺい率とは、その敷地でどの割合まで建物用として使うことができるのかを示したもののことをいいます。例えば、広さ120㎡の土地で隠蔽率が60%だった場合、72㎡を建物に充てることができる計算です。このような基本を理解しておかないと、土地を買った後に「もっと大きい建物を建てる予定だったのに建てることができなかった」などのトラブルに繋がってしまう恐れがあります。
土地探しの注意点
土地探しをする際には様々なポイントに注意しておかなければなりません。特に気を付けておきたいのは以下の3つです。
WEB上の情報のみで判断しない
インターネットを通して様々な情報を手に入れることができますが、WEB上の情報は古いものである可能性も考えられるので、注意しなければなりません。また、掲載されている情報が100%正しいとは限らないので、このあたりにも注意が必要です。
すべて不動産会社に任せきりにしない
土地探しを不動産会社にお願いするとしても、細かいポイントは必ず自分で確認するようにしましょう。また、直接現地に行き、自分の目で確認することも重要です。
図面を確認する
現地でよく確認しておきたいポイントが、図面と実際の形状が合っているかに関することです。図面は土地を測量して作成して作られているとは限らず、間口と奥行きの比率が異なるようなケースがあります。
また、図面を確認する際には方位が合っているかもチェックしましょう。例えば、日当たりを求めて東側にリビングを置けそうな土地を探していたものの、図面と実際の方位がずれているようなケースがあるので注意が必要です。更に、時間帯や時期によっても日当たりは違うため、現場の確認に行ったタイミングの状況だけで判断しないようにしましょう。
用途用地の分類を確認
地域によって建築物の制限がかかってしまうケースがあります。例えば「第一種低層住居専用地域」は低層住宅のための地域であり、建物の高さが10mや12mに制限されています。
他にも「工業専用地域」の場合は工業専用の地域であるため、住宅を建てることはできません。どのように設定されているか先に確認しておきましょう。
境界線の問題
隣の家との境界線がはっきりしていないため、後からトラブルになってしまうことがあります。境界標が打ち込まれていることが多いのですが、図面通りの場所に打ち込まれていないことなどがあるので確認しておきましょう。
土地を探す際のポイント
土地の探し方としてどのようなポイントに注目すれば良いのかについて解説します。
条件の優先順を決めておく
その土地に求める条件はいろいろあるはずですが、すべてを満たしたものを見つけるのは難しいことがあるため、希望する条件の優先順位を決めておきましょう。何を重視するのかをはっきりさせておくと、土地探しをサポートしてくれる不動産会社やハウスメーカーの担当者がより具体的なイメージをしやすくなります。
規制に関して確認しておく
前述した用途地域の確認のほかにも様々な規制がある土地も存在します。例えば、屋根はすべて不燃材料で造らなければならないと定められている屋根不燃区域や、建物の耐火性能に細かい基準が設けられているようなエリアもあるのです。
この規制によって理想通りの家が建てられない可能性もあるので、事前に確認しておきましょう。
地盤の強さに注意
地盤チェックは必須項目です。例えば、埋め立て地だった場合、大きな地震があった際に液状化しやすいリスクがあります。日本は地震大国であるほか、大雨も多いので、特に注意しておかなければならないポイントだといえるでしょう。
せっかく土地を購入して家を建てたのに安心して住むことができないことがあとからわかったとなると大変です。
過去の浸水などを調べておく
低地であり、なおかつ近くに川があるような地域は大雨が降った際に浸水してしまう恐れがあります。過去にどのような浸水があったのかについては、市町村の役場で確認することができるので、できれば万が一のことを考えて調べておいた方が良いでしょう。
電柱の位置について
敷地内に電柱があり、移設工事が必要になるようなケースがあります。電力会社やNTTといった所有者に連絡して工事をしてもらうことになるのですが、費用がかかるだけでなく、ケースによっては移設までに時間がかかってしまうようなこともあります。
また、電柱はあるものの特に邪魔になるわけではないので気にしないでいたところ、ごみ集積場になっていたといったケースもあるので、気になる方は確認しておきましょう。
古家があれば撤去費用が必要
土地の中には建物が撤去され、更地になっているものと、古家が残っている物があります。現状渡しとなる場合は買主が古家の取り壊しにかかる費用を負担しなければなりません。
一戸建てを解体する場合、100万円を超える解体費用がかかるケースがほとんどであるため、古家が残っている土地を購入する場合は注意しましょう。
新築の土地は慎重に探す必要がある
新築で住宅を建てることになった際におさえておきたい土地の探し方についてご紹介しました。注意しなければならないポイントや、確認しておきたいことは非常に多いので、大変そうだと感じた方もいるのではないでしょうか。
ですが、安い買い物ではないですし、安心して新築住宅を建てるためにも必ず確認しておかなければならないことでもあります。今回ご紹介した土地の探し方についてぜひ参考にしてみてください。
茅ヶ崎エリアで不動産の購入をお考えの方は、ぜひハートランドまで相談ください。