建売住宅のメリット・デメリットとは?注意点も解説

不動産コラム

建売住宅のメリット・デメリットとは?注意点も解説

戸建てに住みたいと考えているけれど、建売住宅と注文住宅の違いがいまいちわかっていない。建売住宅と注文住宅それぞれのメリットやデメリットが知りたい、という家探しをしている方も多いのではないでしょうか?

本記事では、建売住宅と注文住宅それぞれの特徴やメリット・デメリットに加え、どういう方がどの住まいに向いているのかを解説しています。

とくに湘南エリアで本格的に家を探していて、家の決め手や自分たちはどういう物件に向いているのかわからないと悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

建売住宅とは 

そもそも建売住宅とはどのような住宅を言うのでしょうか?建売住宅は、既に建てられている住宅のことを言います。

家を購入し、さらに戸建てに住むという場合、戸建て住宅には3つの種類があります。建売住宅はそのうちの1つです。

・注文住宅

・建売住宅

・分譲住宅

注文住宅は、自分がデザインしたい家を建てることができます。一方で分譲住宅とは、不動産会社がまとめて土地を購入し、その土地を分割し住宅を建てたものを言います。

分譲住宅と建売住宅は同じような意味合いで使われることがほとんどですが、違いは「販売方法」にです。分譲地に似たようなデザインの建物を建て、番号を割り振って販売している住宅を分譲住宅と言います。一方で建売住宅は住宅と土地を一緒に販売しており、完成してから販売することがほとんどです。

分譲住宅については、こちらの記事で詳しく紹介しております。ぜひご覧ください。

【関連記事】分譲住宅のメリットとは?分譲住宅に向いている方や選び方

このようにいろいろな種類があるのをおわかりいただけたでしょうか。

建売住宅のメリット

では、3種類の中でも建売住宅のメリットはどのような点にあるのでしょうか?たとえば、以下の5つがあげられます。

注文住宅よりも価格が安い

・建物を実際に見てから購入できる

・家を建てるための手間が少ない

・地代金と建物代金の住宅ローン同時申し込みができる

・すぐに入居できる

費用をなるべく抑えたいと考えている方は、注文住宅の違いで一番大きな点は「安さ」であると言えますよね。それ以外についても詳しく解説していきます。

注文住宅よりも価格が安い

1つ目のメリットは、価格が安い点です。一般的に建売住宅は注文住宅よりも価格が安いと言われています。その理由は主に以下の理由によってコストが削減されているからです。

・モデルハウスや住宅展示場を設置しない

・一度に資材を大量に購入している

・工期が短い

注文住宅の場合は、モデルハウスや住宅展示場を開設し、お客様との接点を作っています。モデルハウスにかかる費用はおよそ1,000万円/月と言われており、かなりのコストです。その費用がなくなるだけでも、住宅のコストが抑えられるのがわかると思います。

また、建築資材や設備を大量に仕入れることでコスト削減を実現できています。注文住宅とは異なり、似たような間取りや仕様の住宅が多いのが特徴です。そのため、同じ資材や設備を大量に購入でき、その分値引きが入り安く抑えられるのです。

さらに、建売住宅の場合は、施工側も作業しやすいシンプルな作りになっていることがほとんどであるため、完成するまでに2〜3ヵ月以内と注文住宅に比べ大幅に短縮できています。注文住宅の場合は、こだわりの内装や設計なことが多いため、工期が約1年かかると言われ長くなることが予想されます。工期を短縮することによって、そこにかかる人件コスト削減が可能です。

注文住宅の費用相場

建物を実際に見てから購入できる

建売住宅のメリット2つ目は、建物を実際に見てから購入できる点です。先述したように、注文住宅は自らデザインを決めたり設計したりはできますが、完成してから納得いかない部分があったとしても「やっぱり購入しない」という選択はできません。一方で建売住宅の場合は、既に完成してある住宅になるため、内見をしてから購入できます。

いくつかの住宅を実際に見れて比較できるというのは、その中からデザインや配置など好きな住宅を選べるので、後悔することなく購入できますよね。

家を建てるための手間が少ない

建売住宅のメリット3つ目は、家を建てるための手間が少ない点です。建売住宅の特徴の1つに、土地と住宅を同時に購入する点があげられます。注文住宅は別々に購入することがほとんどになるため、家と建ててから購入までの手間が少ないと言えます。「早く住む」ことが最優先で、時間が惜しいという方にはメリットでしょう。

土地代金と建物代金の住宅ローン同時申し込みができる

建売住宅のメリット4つ目は、土地代金と建物代金の住宅ローン同時申し込みができる点です。というのも建売住宅は土地と建物を合わせて購入するからです。合計額で一括でローンが組めるというのは、金利負担が減るためメリットになります。

住宅ローンの選び方など、住宅ローンについてこちらの記事でも詳しく紹介しております。ぜひご覧ください。

住宅ローンの選び方と審査のコツ

すぐに入居できる

建売住宅のメリット5つ目は、すぐに入居できる点です。建売住宅の場合、入居までの流れは以下の通りです。

・物件を探して購入の申し込み

・契約条件や契約日の調整

・住宅ローンの申請

・立会い日の調整

・引渡し前の立会い

・入居

・1〜3ヵ月という短期間で入居が可能になっています。

一方で注文住宅の場合は以下のような流れになっています。

・土地を探して購入

・住宅ローンの検討と事前審査

・家のプラン作成

・建物費用の見積もり

・土地の契約

・建築確認申請と住宅ローンの申し込み

・着工

・完成

・確認ののち入居

見ていただくとわかる通り、建売住宅よりも工程が多いのがわかりますよね。着工してから完成するまでも何度も現場の方と話をし、デザインに違いはないかなどすり合わせを行います。実際に土地を探して購入してから完成するまでの期間は1年、もしくは1年以上かかります。

早く入居したいという方にとっては、建売住宅を選ぶことが大きなメリットと言えるでしょう。

建物住宅のデメリット

ここまで建売住宅のメリットについて見てきました。メリットが多くて良さそう!と思っていざ購入を決断しようとすると「あれ、思ったのと違うな」と落胆してしまうこともあるかも知れません。そうならないために、デメリットも知っておきましょう。

建売住宅のデメリットには以下の3つがあげられます。

・間取りやデザインが決められている

・郊外に建てられることが多い

・オプションで工事をする必要がある

間取りやデザインが決められているため、こだわりや理想のデザインがある方にはデメリットになります。また、費用を抑えるために郊外に建てられることが多いです。または駅から歩く場所であることもあります。加えて建売住宅ではカーテンレールや網戸など最低限の備品が備わっていないことが多く、オプション費用を払って工事しなければならない場合がほとんどです。「思ったより高くついた」と後で後悔することがないよう、契約前に確認するようにしましょう。

一方、最近では建売住宅のデザイン性も高まっています。とくに湘南エリアは都内に比べてデザイン性が高い住宅が多くなっているという特徴があります。湘南エリアで戸建てを購入したい方は、都内よりも比較的安く、かつデザイン性の高い住宅を購入できるチャンスがありますよ。

注文住宅との違い

建売住宅のメリットやデメリットについて詳しく見てきましたが、注文住宅との違いはどういう所にあるのか気になりますよね。ここからは注文住宅のメリットやデメリットを解説していきます。

注文住宅のメリット

注文住宅のメリットは主に以下の3つがあげられます。

・デザインにこだわれる

・他の家と差別化できる

・現場を確認できる

どういう家に住みたいか具体的に決まっている方は、デザインにこだわることができる注文住宅は1番のメリットと言えるのではないでしょうか。また、オリジナリティがでて他の家と差別化できます。建売住宅の場合は、同一の資材を大量購入してコストを下げているため、同じようなデザインで作られることが多いです。その点をデメリットと感じている方には注文住宅はおすすめです。

注文住宅は着工してから完成するまでの間、デザインに間違いはないかや思った通りに進められているかなどを実際に現場を見て確認できます。ご自分の理想とすり合わせて認識のずれがないか直接見ながら進めていきたいという方は、現場を確認できるのはメリットと言えるでしょう。

注文住宅のデメリット

一方で注文住宅のデメリットは主に以下の3つがあげられます。

・費用が比較的高い

・入居までの期間が長い

・業者の方と密に連絡をとらなくてはいけない

デザインや設計をこだわるため、建売住宅に比べると費用が高くなる傾向にあります。デザインよりコスト重視と考えている方にはデメリットになるでしょう。

また、家が完成するまでの工程が長いため、建売住宅と比べて入居までの期間が倍以上長くなることがほとんどです。今契約している家を早く退去しなければならず、短期間で戸建てに住み替えたいという方にはデメリットになります。

メリットの点でもお伝えした通り、注文住宅はご自分で現場を確認することができます。つまり、現場の方と密に連絡をとらなければならないということです。やり取りを億劫に感じたり、現場に直接行って確認したりする作業を省きたいという方にはデメリットと言えます。

デザインにこだわれるのが最大の特徴になるので、ご自分で何を優先して戸建てに住むのかを考えてみると決めやすいかも知れません。

建売住宅と注文住宅、それぞれ住むのに向いている人

ここまで建売住宅と注文住宅のメリットやデメリットなど詳しく見てきました。では、実際に住むとなった時に自分はどちらの住まいに向いているんだろう?と気になっているのではないでしょうか。それぞれに向いている人の特徴をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

建売住宅に住むのに向いている人

建売住宅に住むのに向いている人の特徴は下記があげられます。

・なるべく費用を抑えて戸建てを購入したい

・実際に内見してから購入を決めたい

・すぐに入居したい

まず、コスト面をかなり重要視しており、できるだけ費用を抑えて購入したい方には注文住宅ではなく、建売住宅が向いていると言えます。

2つ目は、住む家を直接見てから決めたい方にも向いています。既に建築されてある住宅になるので、完成形を見てから購入を決めることが可能です。しかしこれにはデメリットもあります。たとえば、若干の傷がついている可能性があることです。というのも、何人もの方が家を実際に見に来ているため、それに伴って傷もつきやすくなるからです。傷がついていた場合は補修の依頼もできますが、追加で費用が発生する場合があります。この点も考慮する必要があります。

3つ目は、すぐに入居したい方です。注文住宅と異なり、家に住むまでのステップが少なく済みます。早く入居するのが最優先だという方に向いているでしょう。

注文住宅に住むのに向いている人

注文住宅に住むのに向いている人の特徴は以下の2つがあげられます。

・デザインや設計にこだわりがある

・資金と時間に比較的余裕がある

自分の理想の家に住みたいという方は、デザインや設計を自ら決められる注文住宅が向いています。また、注文住宅は建売住宅に比べ、費用は1,000万円ほど高いと言われています。加えて契約から実際に住むまでの長さも長くなるため、資金と時間に余裕がある方に向いていると言えるでしょう。


建売住宅を購入する際の注意点

建売住宅を購入しようと考えている方は、先に注意点から確認しておきましょう。以下に注意してみてください。

アフターサポートについて確認

住み始めてからしばらくして何らかの不具合や不備に気づいてしまうようなこともありますが、その際にしっかりとしたアフターサポートが用意されているか事前に確認をしておいた方が良いです。

また、アフターサポートがあったとしても有料になるようなケースもあるので、どこからどこまで無料なのか、有料の場合はどの程度の費用がかかるのかもチェックしておきましょう。

相場より安い場合は理由を確認

建売住宅の中には、周りの住宅に比べると明らかにリーズナブルな価格で売り出されているものがあります。安いからといって飛びついてしまうのではなく、必ず安さの理由について確認しておくようにしましょう。

相場に比べて極端に安く販売されているような場合、なにか問題があったり、十分なアフターサポートが用意されていなかったりする可能性もあるので、注意が必要です。

信頼できるハウスメーカーか調べておく

建売住宅の販売を行っているハウスメーカーや不動産会社の評判についても事前に確認しておいた方が良いです。明らかに悪い口コミしかないような会社だった場合、購入後、トラブルに発展してしまう可能性もゼロではありません。

口コミ情報だけを鵜呑みにするのはよくありませんが、1つの参考として確認しておきましょう。

オプションの費用について

建売住宅の中には、細かい設備類についてはすべてオプション扱いで別途費用が必要になるケースがあります。なかでも、網戸やカーテンレールがオプション扱いになっているものが多いので、これらがセットになっているか、オプションである場合はいくらの費用がかかるのか確認が必要です。

周辺環境も確認しておく

その住宅自体が完璧で理想的だとどうしても、周辺環境が良くない場合は快適に暮らすことができません。例えば、駅やスーパーまでの距離が遠い、遅い時間に帰宅することが多いものの周辺に街灯がなく危険を感じるといった場合は特に注意が必要です。昼間と夜遅い時間体では雰囲気が変わるような地域もあるので、実際に何度か足を運んでその地域の雰囲気や暮らしやすさ、特徴を確認しておくと良いでしょう。

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建売住宅内覧時のチェックポイント

実際に建売住宅を購入する際には、内覧をすることになります。その際、ただ見てくるのではなく、気になるポイントをしっかり確認しましょう。

室内については、水回りは使いやすいか、収納スペースは十分にあるか、コンセントや照明の位置に問題はないかなどを確認することが重要です。外廻りについては、防犯面での問題は無さそうか、駐車場は車を入れやすいか、隣の家から家の中が見えないか、基礎にヒビが入っていないかなどを確認してみてください。

わからないことや気になることがあった際には、直接業者の方に説明を求めましょう。丁寧にわかりやすく説明してくれる業者だと安心です。

内覧の際には「自分が暮らした場合にどう感じるか」と考えてみてくると不便に感じやすいポイントや、便利なポイントなどに気づくことができます。

また、内覧会が行われている日だけでなく、その他の日やその他の時間帯にも足を運んでみてはいかがでしょうか。内覧会に参加しただけではわからなかったような魅力、気になることなども見えてきます。

建売住宅に自転車置き場がない場合の対処方法

メリットデメリットを知って自分に合う住宅を探そう

いかがでしたでしょうか。

建売住宅とは既に建築されてある住宅を言い、注文住宅は自分が一からデザインして家を建てる住宅のことでしたね。

とは言え、近年では湘南エリアでは、建売住宅でありながらデザインにこだわった住宅が増えているという特徴があります。

それぞれにメリット・デメリットがありますので、ご自分が戸建てを購入する際に何を優先するのかを考え、購入を検討してみてくださいね。

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